有松・鳴海絞会館は、伝統工芸品に指定されたこの地独特の絞り文化「有松絞り・鳴海絞り」の保存と発展のために造られ、歴史的工芸的にも価値ある製品や資料の展示実演など幅広く絞りを紹介している。
有松絞り実演の絞会館2階で行われ、伝統工芸士の技法を見学できる。また有松絞りの体験実習ができ、オリジナルのハンカチやのれん、エプロン、Tシャツなど制作できる(要予約・有料)。
有松絞り資料室では、様々な絞り制品を見学できる。売店では、絞りの反物・きものから、ハンカチ・膝掛け・ネクタイ・スカーフ・衣服類・エプロン・テーブルクロス・センター・のれん・ゆかた・袋物・その他小物類など絞りを使った製品が数多く展示販売されている。
有松は東海道五十三次の中でも街道一の美観として知られ、豪壮な町屋が立ち並ぶ。浮世絵師の葛飾北斎、歌川広重などによっても画かれた町並みは今も息づいて絞りの文化を育て、日本の美しさを今に伝えている。