愛・地球博記念公園に隣接した緑に囲まれた丘陵地にたたずむ世界有数の陶磁器専門の美術館。
敷地内には、本館・南館・西館の3つの展示館にくわえ、初心者でも気軽にやきものづくりが体験できる陶芸館や、茶室、レストラン、ミュージアムショップなどがあり、子どもから大人まで、やきものを見て、作って、一日楽しめる総合文化施設。
縄文時代から現代に至るまでの日本のやきものの歴史や、外国陶磁、現代陶芸、全国の古窯陶磁資料等を紹介と、多彩なテーマによる企画展を行っている。約40000冊の蔵書がある図書室や、講堂、ビデオコーナーも備えている。
子ども向けに県内陶芸作家による「やきもののおもちゃ」や、「やきものマイスター」による電動ロクロの体験(土日祝のみ)など、やきものに触れて楽しめる。
神社へ奉納されたものや、山中の祠前に守護獣として置かれていた表情豊かな陶製のこま犬(愛知県指定有形民俗文化財)を常時100点ほど展示している。
予約不要で「作陶」または「絵付け」を体験できる。作陶は粘土、絵付は皿・湯呑みの購入が必要。作品は後日、受け取ることができる。作品制作時間は2時間程。
作陶は、陶芸指導員の指導を受けながら、手まわしロクロを使って粘土を自由な形に作れる。絵付けは、絵の具で皿・湯呑みに自由に絵を描ける。
制作後、陶磁器の表面を覆っているガラス質の皮膜「釉薬」を選べば、約1か月後に素焼き・釉薬がけ・本焼成と完成した作品を受け取れる。
地元陶芸作家のお茶碗で薄茶が楽しめる。薄茶 一服 550円(主菓子つき)。茶室は自由に見学でき、広大な庭の散策も可能。
古窯館では、敷地内から発掘された平安時代-鎌倉時代(12-13 世紀)の窯を展示している。また復元した瀬戸や美濃で使われていた室町時代(16 世紀)の大窯と江戸時代(19 世紀)の登窯を見学できる。
猿投灰釉多口瓶(平安前期)、渥美灰釉芦鷺文三耳壺(平安末期)、陶製五輪塔(平安末期)