文明12年(1480)頃、戸田宗光によって築城。周りを海に囲まれた蔵王山麓の台地を利用して築かれた堅固な城で、湾の形が巴形になっていたところから「巴江城」とも呼ばれていた。
城は平城で本丸、二の丸、三の丸、出曲輪、藤田曲輪はあるが、天守閣はなかった。廃藩置県後、田原城の建築物は取り壊された。
本丸のあった位置に巴江神社が建ち、二の丸跡には田原市博物館と二の丸櫓、三の丸跡には護国神社、出曲輪のひとつには崋山神社と崋山会館が建っている。
田原市博物館には崋山自刃の刀、遺書、その他関係の書画、遺品等、渡辺華山を中心に資料を展示。その隣りに二重櫓が復元され、考古資料を中心に展示している。