中村公園の中にある豊臣秀吉を祀る神社「豊国神社」。敷地が豊臣秀吉の生地に当たる。東隣の妙行寺は加藤清正の生地であり、境内には清正の銅像や石碑がある。
明治17年、当時の県令国貞廉平をはじめ地元崇敬者の人々による、生地で秀吉を祀る運動が盛んとなり、翌明治18年に豊臣秀吉を祭神として神社が創建された。
社殿自体は小ぶりの質素なもので、拝殿向かって右側に秀吉の絵姿が掲げられている。参道入口(中村公園駅前)には昭和5年(1930年)に竣工の名古屋市編入に際して立てられた高さ24メートル余の「中村の大鳥居」が聳えている。
社殿東側には「豐公誕生之地」の碑が立ち、また中村公園内には昭和42年(1967年)に名古屋市秀吉清正記念館が設置されている。
5月中旬の太閤祭りでは、秀吉の時代の装束に扮した地元の人が参道を練り歩く時代行列が催され、また太閤太鼓も奉納される。