伊勢の神宮に次ぐ由緒ある大宮で、祭神は熱田大神であり、三種の神器の一つである草薙剣をまつり、景行天皇43年(113)創建と伝えられる。年間650万人に近い参拝の人々でにぎわう。
古くは、尾張造であったが、1893年(明治26年)、神明造に改築。屋根は銅板葺、面積19万m2。
刀剣類など国宝、国の重要文化財指定の宝物も多数所蔵。
6月5日の例祭(「尚武祭(しょうぶさい)」「熱田まつり」とも称される。)を最大規模の祭事とし、年間を通して祭事が行われている。
三種の神器の一つで、熱田神宮の神体である天叢雲剣(草薙剣)は神話によると、スサノヲ命(須佐之男命)が出雲国で倒したヤマタノオロチ(八岐大蛇、八俣遠呂智)の尾から出てきた太刀で、天叢雲という名前は、ヤマタノオロチの頭上に常に雲気が掛かっていたためとしている。剣はスサノヲ命から天照大神に奉納され、天孫降臨の際にニニギ尊(瓊瓊杵尊)に手渡された。
同じく三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)は伊勢神宮の皇大神宮にあり、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は皇居に現存するとされている。