慶長年間(1596年~1615年)に長国守養が、徳川家康の守護仏出世勝利開運聖観世音菩薩を三河法蔵寺から受け楠山久国寺を創建した。寛文3年(1662年)の時に安祥長盛和尚が現在の場所に移し、名古屋城の鬼門除けとし、本丸の天長峰の名を取って天長山と改めた。
この由緒ある寺に、岡本太郎が1965年に制作した梵鐘「歓喜の鐘」がある。独創的な形をした圧倒的な存在感がる鐘は、マンダラをイメージしており、上部には無数の角のように腕を突き出した人間、下部には瞑想する仏、動物や魚、妖怪など森羅万象が表現されている。
鐘をつけば、角が共鳴し複雑な余韻がいつまでも鳴り響くそう。除夜の鐘で鐘の音が聴ける。