荒子観音(浄海山円龍院観音寺)は尾張四観音の一つで、寺号は観音寺といい天台宗の寺院。
円空が当寺を数回訪れ、「円空仏」とも呼ばれる独特の作風を持った木彫りの仏像1200余体と、山門の仁王像を残したことで有名。
荒子観音は、天平元年 (729年) の創建と伝えられ、加賀藩主前田利家が天正4年(1576) に修造。利家は荒子の土豪の家に生まれ、北陸に所領を与えられるまで寺の近くに荒子城を構えていたとされる。当寺は利家の菩提寺でもある。
多宝塔は天文5年 (1536) に再建され、名古屋市内に現存する最古の木造建築物で国の重要文化財に指定されている。