万松寺は曹洞宗の寺院で、山号は「亀岳林」。正式には「萬松寺」。天文9年(1540年)、織田家の菩提寺として織田信長の父織田信秀が開基。信秀の叔父にあたる雲興寺八世・大雲永瑞和尚を開山に迎え、那古野城の南側に建立。
慶長15年(1610年)、名古屋城を築く際に小林邑(現在の大須3丁目)に移建した1945年(昭和20年)、名古屋大空襲で寺が焼失。平成になってから本堂が再建された。
信長が父の葬儀で抹香を投げる場面と、桶狭間合戦出陣前に「幸若舞」を舞う場面を演ずる、人形師の八代目玉屋庄兵衛の手によるからくり人形が設置されている。
平成6年に完成した本堂の三階には当寺所有の歴代住職の書や、美術品が保管してある収蔵庫と絵馬や絵画などの美術品の展示室(ギャラリー)がある。また、四階には、堂があり、片岡球子、平山郁夫をはじめ多くの著名な作品、八十余点が展示され、一般に公開されている。
毎月28日は縁日。