ロココ時代など18世紀から20世紀のフランス美術がメインで、絵画のほかアール・ヌーヴォーのガラス工芸や家具なども展示している。
ロココからエコール・ド・パリまでの作品が集まり、1周すると、フランス美術の歴史・300年の流れを追うことができる構成になっている。
赤の部屋から始まり、時代の変遷とともに、黄、青へと、部屋の色が変わっていき、落ち着いた色合いの板張りの床、シャンデリア、海外から取り寄せた壁紙と、その時代の雰囲気を含めて再現する工夫が凝らされている。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した新しい芸術運動アール・ヌーヴォー、その時代をリードしたガレ、マジョレル、ドームなどのガラス作品・家具・工芸品を展示している。
絵画作品は額装からガラス板、アクリル板をはずし、筆跡や色彩など、直接鑑賞できる。展示室のキャプションは最小限にとどめ、オールドマスター当時の雰囲気、空間づくりをしている。
ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、シャルダンといったロココ時代の作家作品が充実し、ロマン主義を代表するドラクロワ、新古典主義のアングル、写実主義、印象派、そしてエコール・ド・パリ、アール・ヌーヴォーの代表的な作家のガラス工芸品、家具など、18世紀から20世紀のフランス美術を収蔵している。