犬山城の東にあり、国宝茶室・如庵、重要文化財旧正伝院書院、古図により復元された元庵、新しく建てられた弘庵などがある、静かなたたずまいの日本庭園。
ゆったりと流れる木曽川のほとり、有楽苑の中でひっそりと佇む「如庵(じょあん)」。織田有楽斎が京都市の建仁寺の正伝院に建てた茶室を移築したもので、国宝に指定されている。
織田信長の実弟で利休門下七哲のひとり、織田有楽斎が遺した、現存する国宝茶席3名席の1つ。元和4年(1618年)のころに建てられ屋根は単層で入母屋造、柿葺。内部2畳半台目、壁の腰には暦が張られ別名暦の席という。
如庵と同時に移築した書院「旧正伝院(しょうでんいん)書院」は重要文化財指定。内部には長谷川等伯・狩野山雪などの襖絵が残る。
有楽斎が大阪・天満に構えた茶室を古図にもとづいて復元した「元庵」、茶会のために新築された貸席用の茶室「弘庵」。
茶室、書院南縁側、広芝生での野点で、お茶を楽しめる(呈茶料:一服 500円)。築山と流れ石組をめぐる小径沿いに四季折々の風情を楽しめる茶花園がある。