西尾城は鶴城とも呼ばれ、1221年頃、足利義氏が築城したと伝えらる。松平六万石の城下町として栄えた。城跡一帯が西尾市歴史公園として整備され、平成8年に本丸丑寅櫓と鍮石門が復元された。
天守が本丸ではなく二の丸にあり、城下に士農工商が混在していたり、「総構え」といって城下町の周囲を堀と土塁で囲んでいた。
城郭図や平成6年の発掘調査によって平成8年に再建された本丸丑寅櫓は、本丸の丑寅(北東)の隅に建てられた櫓で、城内の隅櫓のうち一番高い建物でした。三層、高さ約10メートルの木造本瓦葺、壁面上部は漆喰塗籠、腰部は下見板張り。
園内には茶の湯文化を伝える京都から移築された「旧近衛邸」も再建されている。江戸後期に建てられたもので、書院と茶室からなり、茶室文化を伝える茶室や縁側で庭園を眺めながら抹茶をいただける。
姫の丸跡には、西尾市資料館が建てられおり、縄文時代から現代に至る西尾の歴史的財産を一堂に展示。無料で見ることができる。