ノーベル文学賞を受賞した川端康成をはじめ、志賀直哉、谷崎潤一郎、山本有三、井上靖など大正・昭和初期の日本の文人達に愛された、料亭旅館「常磐館」の趣を再現した文学歴史記念館。
常磐館で実際に使われていた照明器具や100年前から使われている置時計など調度品が飾られ、落ち着いた雰囲気を醸し出している。
和室の窓から目の前には竹島や三河大島を控え、東の渥美半島と西の西浦半島がつながって見えるので、海というより湖のような景色を眺めることができる。蒲郡の登場している文学作品が多数取り揃えられていて、ゆったりと読書もできる。
蒲郡出身の作家は、直木賞作家の宮城谷昌光や、1999年に芥川賞を受賞した平野啓一郎がいる。
別室にはがまごおり絵手紙大賞の作品が展示されているほか、5年後、10年後の自分や家族などに送れる手紙「時手紙」コーナーがある。