鵜(ウ)を使い、アユなどを捕らえる伝統的な漁法「鵜飼」を観覧船から間近で見ることができる。
舟首にかがり火を付けた鵜飼舟に鵜匠が乗り、首に手縄をつけた10羽の鵜を巧みな手縄さばきで操る。篝火に集まってきた鮎をはじめとする川魚を鵜たちは水中へ潜り捕らえる。
鵜が魚を捕まえて水面に上がってくると、鵜匠は手縄を引っ張り、鵜が捕らえた魚をはき出させる。ウののどには紐が巻かれており、ある大きさ以上のアユは飲み込むことができなくなっている。これを何度も繰り返すことで漁を行う。
木曽川での鵜飼の最古の記録は702年(大宝2年)美濃国各務郡中里の戸籍「鵜養部目都良売」の記述。犬山で鵜飼が始められたのは1660年~70年頃、犬山城3代目城主 成瀬正親が三河国足助(現豊田市足助)から2人の鵜匠を呼び寄せ、御料鵜飼を行なった。
船上から見上げるライトアップされ夜空に浮かび上がる国宝犬山城を背景に、篝火で川面を赤々と染めながら川を下る幻想的な鵜舟、鵜匠の手縄捌きを間近に見ることができる。なお、木曽川うかいでは全国に先駆けて「昼うかい」も開催。(いずれも予約制)