戦前から戦後にかけて名古屋で上絵付加工された製品の数々を収集しギャラリースペースで展示している。かつて輸出された数々の魅力的な陶磁器製品が所狭しと、陳列されている。
アールデコ様式の建物は昭和7年、当時の名古屋陶磁器貿易商工同業組合の事務所として建設されたもの。鷹栖一英による設計で、外壁はスクラッチタイル貼り。
館内は窓枠の周囲に大理石を配した直線的なステンドグラスに、アーチ窓、レリーフのある天井など、アールデコ調の雰囲気が残っている。2008年10月に国の登録有形文化財に指定されている。
自動車産業が栄えるまでは、名古屋は輸出用陶磁器の最大生産&集積地だった。名古屋市東区一帯は、明治10年~昭和40年代にかけて、輸出用陶磁器の輸出・加工完成業が盛んだった土地。
かつてはこの事務所を拠点にし、 "名古屋絵付け"を施した陶磁器を全世界に輸出していた。現在ここでは、当時製作された貴重な製品を見ることができる。
全世界に向けての輸出陶磁器だったので、九谷や京都など、全国から優秀な絵付け職人が集まり、西洋花絵、デコ盛り、金盛り、九谷風、薩摩風、有田風など、様々な伝統技能を活かし、ときにはミックスさせながら、世界中のあらゆるニーズに応えた技法。
一般見学できるエリアは、基本的に1F(展示室と、絵付け教室や体験教室として利用されている洋室)のみ。2Fと3Fはデザイン事務所や設計事務所などがテナント入居している。
体験教室では、プリント転写紙や水性絵具、クレヨンなどを使ってのオリジナル作品づくりが楽しめる。絵付け後に、後日1~2週間程度で、800度の窯で焼成後、完成品を受け取ることができる。(前日までに要予約・体験料 別途有料)
土日祝日は休みながら、入館無料で、無料駐車場もあるので、立ち寄れる方はぜひ。
名称 | 名古屋陶磁器会館 |
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カテゴリ | その他 |
地域 | 黒川・大曽根・矢田 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
定休日 | 土日祝日 お盆休み、年末年始、臨時休館あり |
料金 | 無料 |
TEL | 052-935-7841 |
FAX | 052-935-9592 |
リンク | 公式サイト |
所在地 | 名古屋市東区徳川1-10-3 |
アクセス | 市バス「赤塚駅」より徒歩3分 |
駐車場 | 4台(無料) |
関連項目 |